私たちのパートナーである〈ESCAMA STUDIO〉が、ブログでプルタブバッグの背景を紹介しています。20年にわたって続くアップサイクルの仕組みと、女性たちの手しごとの物語を、ぜひご覧ください。
プルタブは私たちのDNA

アルミ缶のプルタブ。
それは、私たちのブランドの“DNA”ともいえる存在です。
ひとつのショルダーバッグをつくるために使うプルタブは、約700個。この20年間で、いったい何トンのプルタブをアップサイクルしてきたことでしょう。ブラジルでは、この小さなパーツが女性たちの仕事を支え、さらに回収業者やリサイクル業者にも収入を生み出しています。
小さなプルタブが、いくつもの人の暮らしを支える“フェアトレードのつながり”を生み出しているのです。
アルミという素材の力

世界中であふれる「ごみ」。
でも、アルミだけは少し違います。スクラップの山になっても再生され、たった6週間で新しい缶として店頭に並ぶことができる素材なのです。
その需要は高く、リサイクルする価値のある資源です。だからこそ、ブラジルではアルミ回収の仕事が多くの人の生活を支えています。
リサイクル大国ブラジル

ブラジルはサッカーだけでなく、リサイクルでも世界のチャンピオン。
2020年には、国内のアルミ缶の97.4%がリサイクルされました。ほぼすべての缶が回収され、再利用されているという驚異的な数字です。その背景には、20万人を超える廃品回収者の存在があります。彼らはアルミだけでなく、段ボールやプラスチックなどを集め、選別し、再び資源へとつなげています。
その中で「缶のプルタブだけを集める」作業も行われ、それが私たちのバッグづくりの第一歩となるのです。
手しごとが生まれるまで

リサイクルセンターから届く、3つの大きな袋。中には何万個ものプルタブが詰まっています。
けれど、それらはまだバッグにはなりません。曲がったものや欠けたものを選り分け、ひとつひとつの角を削り、磨き、洗い上げる——。
ようやく準備が整うと、編み手たちの出番です。プルタブを糸とともに編み込み、金属のようでやさしい“チェーンメイル(※鎧形式の防具の一種)”のような生地を生み出します。
暮らしをつなぐアート

ブラジルの女性たちは、プルタブを編み込む独自の技法で、バッグやベルト、ジャケットなど、アートのような作品を生み出しています。それは単なるクラフトではなく、地域に根ざした「暮らしの仕事」。新しいメンバーへの技術継承や、家族とともに自宅で働ける仕組みもあります。
何度も人の手を渡り、磨かれた小さなプルタブは、やがて“持つ人の暮らし”へとつながっていく——。
創造力と手しごとが、サステナブルな未来を形づくっています。
イラスト:Magdalena Metrycka (原文出典:Escama Studio Blog)
