TOP MAGAZINE プルタブインタビュー 連載|プルタブシリーズ インタビュー Vol. 2

MAGAZINE

読み物

連載|プルタブシリーズ インタビュー Vol. 2

貧困による格差が激しいブラジルで、現地の職人たちによって一つひとつ編み上げられているプルタブシリーズ。フェアトレードの仕組みによって、その手仕事が安定した収入となり、厳しい環境に置かれた女性たちの自立を支えています。

そんなプルタブシリーズを長年にわたり愛用いただき、Love&senseの取り組みを応援してくださっている方へのインタビューを、連載としてお届けします。プルタブシリーズとの出会い、購入の決め手、そして使い続けるなかで感じていることなど、リアルな声をお届けします。

「教育の現場から見える、フェアトレードという選択」

第二回に登場していただくのは、昭和女子大学国際学部国際学科の特任教授(非常勤)である米倉さん。以前はカンボジアで、日本NGOの現地代表として6年半駐在し、有機農業の普及や職業訓練に関わっていました。帰国後も教鞭をとられる傍ら、毎年カンボジアを訪れ、カンボジア人の友人に協力して有機農業や農家の生計改善を応援したり、カンボジア伝統絹絵絣ピダンのすばらしさを伝えるために収集や調査を行ったりと、長年にわたり国際協力に教育と実践の両面から現地と深く関わり続けてこられた方です。

いつもあたたかなまなざしで現地の人々を見守るその姿勢は、とても印象的です。文化や立場の違いを越えて人と人を丁寧につなぐ存在、まさにカンボジアと日本を結ぶ「懸け橋」のような方だと感じています。

米倉さんがつないでくださった幾重ものご縁から、Love&senseとカンボジアのパートナーとの新たな関係も生まれました。教育の現場で途上国の現状や課題を伝え続けてこられた米倉さんに、プルタブバッグが持つ「伝える力」についてお話を伺います。

東京で開催された「魅惑のカンボジア絹織物展(現在は終了)」の会場にて、美しいカンボジア伝統絹絵絣ピダンに囲まれての特別なインタビューとなりました。

プルタブシリーズとの出会いと、購入の決め手を教えてください。

Love&senseでプルタブのロングジャケットを見たときはそのデザインに魅せられ、その軽さと手ざわりの良さは新鮮でした。バッグ購入の決め手は、サイズ感がちょうどいいなと思ったことですね。

最初は自分用ではなく、姉へのプレゼントとして若草色(オリーブ色)のバッグを選びました。それを姉の夫が気に入り、いつも携帯電話を入れて使っているのを見て、「あ、私も」と思い、使うようになりました。

実際に使ってみて、どんなことを感じましたか?

私は大学で国際協力の授業を担当しているのですが、使い始めてすぐに、学生がバッグを見て「かわいい」と話しかけてきました。中には「プルタブですよね?」と気づく学生もいました。

そこから、「これはね、友達がフェアトレードのお店をやってて、ブラジルの人たちが作っているんだよ。リサイクルで、フェアトレードでね……」と会話につながりました。バッグが、フェアトレードに関心を持つきっかけになったのは良かったですね。

日頃から、社会の課題について意識していることはありますか?

学生にわかりやすく伝えるにはどうすればいいか、学生からは、身近なことで社会貢献できることはないかとよく訊かれます。そこで、たとえば、同じチョコレートを買うなら児童労働に関わっていないものを選ぶ。コーヒーであれば、有機農業や環境に配慮しているものを選ぶ。

ちょっとした買い物でも、フェアトレードやエシカルな商品を選べることを伝えています。

実際に体験すると理解が深まるので、授業では児童労働のないチョコレートやオーガニック胡椒を使ったカシューナッツ、オーガニックのドライマンゴーを配ったりもしています。

たとえばカンボジアで、内戦で衰退しかけた胡椒産業を復活させた友人がいて、その有機農園に連れて行ってくれたことがありました。実際にその胡椒を食べると、香りも味も、これまで食べた胡椒とはまったく違いました。学生にもその体験ができればと思います。誰かが質の高いものをつくり、それが喜ばれることを示すことで、他の人たちも動き出し、カンボジアの胡椒産業が育っていきました。

児童労働の問題に取り組むカンボジアのNGO団体の活動も印象に残っています。まずは友達になる。そして心のケアやレストランでの実践的な職業訓練を通して、子どもたちが自立して生計を立てられるようになり、すばらしいと思いました。

貧困などの社会課題は日本にもあります。フェアトレードも日本国内で実践できます。無理のない範囲で各自ができることをする。それが大切だと、学生とも日々話しています。

これからプルタブシリーズを使う方へ、メッセージをお願いします。

学生ともよく話すのですが、自分でやってみる、体験してみる、実感することが大事ですね。

国際協力やフェアトレードは遠い世界の話ではなく、身近な日々の選択から始められます。このバッグは、そのきっかけをつくってくれていると思います。

======

「実際に自分でやってみる、体験してみることが大切。」

その言葉は、教育の現場で学生と向き合い続けてこられた米倉さんだからこそ、深く胸に響きます。

日常の中で選ぶこと、体験してみること、そして伝えること。
プルタブバッグは、その小さな実践のきっかけになる存在なのかもしれません。

米倉さん、ありがとうございました。


記事一覧へ