2026年6月24日、大阪樟蔭女子大学 ライフプランニング学科「現代ビジネス論」の授業で、福市代表の高津が事前収録による講義を行いました。
※大阪樟蔭女子大学公式ホームページ:https://univ.osaka-shoin.ac.jp/
テーマは、「1枚のTシャツから世界を考える」。

私たちにとって、Tシャツはとても身近な存在です。毎日のように着て、季節ごとに買い替え、何気なく手に取ることも多い一枚です。
けれど、そのTシャツがどこでつくられ、どのような人たちの手を経て私たちのもとへ届いているのか。その背景に、どれだけの水や資源が使われ、どのような社会の仕組みがあるのかまで考える機会は、決して多くありません。
今回の講義では、1枚のTシャツを入り口に、コットンの栽培から、縫製、流通、そして私たちの買い物までをたどりながら、フェアトレードがなぜ必要とされているのかを学生のみなさんと一緒に考えました。
まずお話ししたのは、福市がこれまで取り組んできたフェアトレード事業についてです。
福市が目指してきたのは、支援や善意だけに頼るのではなく、「誰もが幸せになれるビジネス」をつくること。生産者にとっても、つくり手にとっても、使う人にとっても、そして社会にとっても意味のあるものづくりとは何か。その問いを、20年以上にわたって考え続けてきました。
そして、講義では、Tシャツの背景にある現実について触れました。
コットン栽培で大量に使われる農薬のこと。学ぶ機会を奪われ、働かざるを得ない子どもたちのこと。衣服をつくる現場で続く低賃金や過酷な労働環境のこと。そして、安さや便利さを求める私たちの消費行動も、そうした構造と決して無関係ではないこと。

学生のみなさんから寄せられたレポートには、さまざまな気づきが綴られていました。
「これまで服を買うとき、値段やデザインしか気にしていなかった」
「コットンは環境にやさしいものだと思っていたので、大量の農薬が使われていることに驚いた」
「Tシャツ1枚の裏側に、児童労働や水質汚染、劣悪な労働環境があることを初めて知った」
「安いからと価格だけで選ぶのではなく、その背景にも目を向けたい」
普段の買い物と世界の課題がつながっていることを知り、自分自身の消費行動を見つめ直したという声がたくさん寄せられました。
一方で、フェアトレードについても「支援」ではなく、生産者と消費者が対等につながる仕組みとして受け止めてくれた学生さんが多くいました。
「かわいそうだから買うのではなく、素敵だから選ぶという考え方が印象に残った」
「フェアトレードは、生産者が安心して生活できるよう支える仕組みだと知った」
「買い物という身近な行動から、社会を変えるきっかけになると感じた」
福市が長く大切にしてきたのも、まさにこの考え方です。
フェアトレードの商品を、「よいことだから買うもの」ではなく、「素敵だから選びたい」「使いたい」「自分らしい」と思えるものにしていくこと。
それが、福市が掲げてきた「フェアトレードをかっこよく」という挑戦でもあります。
講義ではこのほかにも、フェアトレードタウンをはじめとする地域での広がりや、日本におけるフェアトレードの認知の変化、欧州で進む人権・環境への責任あるものづくりの動きなどについても紹介しました。
学生さんのレポートには、こんな言葉もありました。
「100年後の未来も、世界も、すべて”わたし”とつながっているという言葉が心に残りました。」
この言葉を読んだとき、今回の講義で伝えたかったことが、しっかり届いていたことを感じました。
今回、大阪樟蔭女子大学での講義も、ありがたいことに3回目を迎えました。
毎回感じるのは、学生のみなさんがとても素直に耳を傾け、自分自身のこととして真剣に考えてくださるということです。これからの未来を担う学生のみなさんが、若いうちから「持続可能な社会」について関心を持ち、一人ひとりが自分なりの視点で向き合おうとする姿に触れるたび、私たちにとっても、このような機会の大切さを改めて実感します。
福市ではこれからも、フェアトレードをはじめとする持続可能なものづくりや消費について、さまざまな機会を通じて伝えていきたいと考えています。
大学での講義や、企業・団体向けの研修など、ご相談も随時承っておりますので、ご興味のある方はぜひこちらからお気軽にお問い合わせください。
