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Love&senseスタッフコラムvol.23 今も思い出す、人の温かさを感じた瞬間

こんにちは。
Love&sense本社スタッフの伊藤です。

最近は円安の影響からか、ここ大阪もたくさんの観光客であふれています。
私は海外旅行が好きなので、パスポートがコロナ禍の間についに切れてしまったときには軽いショックを受けてしまいました。

毎日の通勤電車の中で楽しそうにしている人たちを見ると、「いいなあ。久しぶり海外旅行に行きたいなあ」と日々感じています。(円安、早くどうにかならないでしょうかね…。)

20代の半分を過ごした中国

さて、私は大学を出てすぐに中国で就職したため、20代の半分ほどは中国で暮らしていました。
当時の中国はまだ経済成長もうなぎのぼりで(これを言うと年齢がバレそうですが)、住んでいた地域にも新築マンションが次から次に建てられていました。日本に比べて圧倒的にパワーがあり、とても充実していたことを覚えています。

長く住んでいたので思い出はたくさんあるのですが、ときどき思い出すのは人の温かさです。

見知らぬ人からの温かいおせっかい

一番強烈に覚えているエピソードをひとつ。

私が冬に膝丈のスカートを履いていた時のこと。もちろん寒いのでタイツも下に履いていたのですが、家の近所を歩いていると突然知らないおばさまに声をかけられ、「そんな格好してたら寒いでしょう!分厚いズボンを履いて腹巻きもしなさい!!」と言われました・・・。本当に見知らぬ人だったので突然のことに驚きましたが、このおばさまがとくに変わった人ということでもなく、現地ではわりとあるあるです。(私が住んでいたのは地方都市だったのですが、北京や上海などの大都市など地域によっては違うと思います。)

これを人の温かさと言っていいのかわかりませんが、少なくとも私が出会った中国の人たちは総じて「おせっかい」だったんですよね。

買い物しすぎてたくさんの荷物を持っている時、バスに乗ったら「ここに座って!」と声をかけられる。
なんなら座ってる人から「私が少し持ってあげる!」と声をかけられる。

高齢者が乗り込むともう大変です。「どうぞ、私の席に座って!!」と数人がその方を取り合う(笑)という状況に。

そんなことも日常茶飯事でした。

(レトロな路面電車。日本の統治時代から走ってます)

日本に帰ってきて

当時はそれに慣れてしまったので、日本に帰ってきたときのドライなかんじに少し寂しさを感じたことも、未だに覚えています。

そして、そんなDNA(?)が少し染み付いてしまった私は、街で困っていそうな人を見かけると放っておけなくなってしまいました。駅の階段などで大きなキャリーケースを運んでいる観光客を見ると、つい声をかけて手伝いたくなるおせっかいおばさんとなりつつあります(笑)

さらっと見過ごしてしまえばそれはそれでもいいのですが、やっぱり人との関わりってどんな場面でも大事にしたいなあと思う今日この頃です。


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